結婚式を挙げる割合は何%?ナシ婚急増の理由と年代別最新データ
婚姻届を提出したカップルのうち、実際に披露宴や挙式を行う割合は現在どの程度なのか。かつては「結婚=式を挙げる」という図式が当然の常識とされていましたが、セレモニーに対する価値観は劇的な変化を遂げています。豪華な披露宴を開く層がいる一方で、費用や形式にとらわれず「入籍のみ」で済ませるいわゆる「ナシ婚」や、記念撮影に特化した「フォトウェディング」を選択するカップルが定着しました。
形式的な儀式に数百万円を投じることへの疑問や、個人のライフスタイルを尊重する意識の高まりは、冠婚葬祭ビジネスの構造そのものを揺るがしています。ブライダル業界の各種統計や意識調査を検証しながら、結婚式実施率の実態、ナシ婚を選ぶ決定的な背景、そして後悔しないための選択基準を掘り下げます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:挙式・披露宴の実施率は約50%前後で推移しており、約半数のカップルが「ナシ婚」や写真のみなどの代替スタイルを選択しています。
- 要点2:ナシ婚を選ぶ最大の理由は「高額な費用への負担感」と「形式的なセレモニーへの違和感」であり、実利的な新生活資金への配分が優先されています。
- 要点3:後悔を防ぐ鍵は世間体ではなく夫婦間の合意形成と親族との「心理的境界線」の確立にあり、少人数婚やフォト婚の柔軟な活用が満足度を高めています。
【2026年最新】結婚式を挙げる割合は何%?披露宴実施率の推移と入籍のみの実態
結婚に際して挙式や披露宴を行うカップルの割合は、客観的な統計データを俯瞰すると大きな転換点にあることが分かります。厚生労働省の人口動態統計とリクルートが実施する「ゼクシィ結婚トレンド調査」などの業界統計を照合すると、結婚式実施率の2026年最新データでは、挙式・披露宴の両方を実施するカップルは全体の約50〜55%にとどまります。
過去20年間の披露宴の実施率推移を振り返ると、1990年代から2000年代初頭にかけては7〜8割のカップルが当たり前のように披露宴を行っていました。しかし、経済要因や価値観の多様化、さらには生活様式の激変を経て、セレモニーの実施率は段階的に低下。現在では「式を挙げる層」と「挙げない層」がほぼ二分される構造が定着しています。
特筆すべきは、入籍のみの割合が全体の約4割強に達している点です。婚姻届の提出だけで済ませる「ナシ婚」は、もはや一時的な流行や例外的な選択肢ではなく、確立されたライフスタイルのひとつとして社会的に受容されています。

年代別の挙式割合を徹底比較|20代と30代で広がる価値観の格差
結婚式に対するスタンスは、世代によって明確な傾向の違いが見られます。年代別の挙式割合(20代・30代)を比較すると、結婚資金の準備状況やキャリア形成の段階、さらにはSNSネイティブとしての意識の違いが色濃く反映されています。
20代前半から半ばのカップルにおいては、初期投資を抑えたいという堅実な金銭感覚から、フォトウェディングの割合や挙式のみの割合が高く、披露宴を省略する傾向が顕著です。一方で20代後半から30代前半になると、経済的な余裕が生まれることや「親族や親しい友人に感謝を伝えたい」という動機から、家族婚や少人数の割合を含めた挙式実施率が上昇します。
| 結婚セレモニーの形態 | 詳細・数値データ | 一般的な費用相場 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 一般披露宴+挙式 | 実施割合:約50〜55%(招待客40〜70名規模) | 約300万〜380万円 | 王道の選択肢だが、費用負担と準備の労力が最大の障壁。 |
| 家族婚・少人数挙式 | 実施割合:約15〜20%(親族中心10〜30名) | 約80万〜180万円 | アットホームで満足度が高く、近年最も安定した人気を誇る。 |
| フォトウェディング | 実施割合:約20〜25%(ロケーション撮影等) | 約15万〜40万円 | 衣装を着た記念を残しつつコストを最小化できる合理的選択。 |
| 完全ナシ婚(入籍のみ) | 実施割合:約20〜25%(儀式・撮影なし) | 0円(事務手数料等のみ) | 新居や資産運用に全額を投じる実利重視派。親族調整が成否を分ける。 |
なぜ「ナシ婚」を選ぶのか?カップルが語る決定的な理由と本音
婚姻届のみで済ませるカップルが急増した背景には、単なる金銭的問題にとどまらない、複合的な心理と社会的背景が存在します。取材やアンケート調査から浮き彫りになったナシ婚の理由の上位は以下の通りです。
最大の要因は、結婚式の平均費用が300万円を超えることに対するコスト感覚のズレです。ある20代後半の会社員男性は、取材に対し「3時間程度のイベントに300万円以上を費やすなら、将来の住宅購入の頭金や新婚旅行、子育て資金、NISAなどの資産形成に回したいというのが夫婦共通の結論だった」と明かしています。
さらに、「主役として人前に立つのが気恥ずかしい」「形式的なお色直しやスピーチに意味を見出せない」といった心理的ハードルも挙げられます。かつての披露宴は親の世間体や職場の序列を確認する儀式でもありましたが、職場関係の希薄化や個人主義の浸透に伴い、「義理で呼ぶゲストへの負担感」を避ける意識が定着しています。

【実態検証】「結婚式を挙げない」選択に後悔はあるのか?ネットの反応と当事者の声
結婚式を挙げないことに対するネットの反応を検証すると、SNSや質問投稿サイトでは肯定派と後悔派の双方が活発に意見を交わしています。
肯定派の圧倒的多数は「浮いた数百万円で余裕を持った新生活をスタートできた」「面倒な準備での夫婦喧嘩を回避できた」という実利面を高く評価しています。一方で、結婚式をしない後悔を吐露する声の中には、明確な傾向が存在します。
「両親や祖父母に花嫁姿を見せられなかったことが唯一の心残り」「友人の華やかな式に参列した際、自分も一度くらいドレスを着ておけばよかったと数年後に感じた」といった、感情的な区切りに関する後悔です。特に親世代から「親戚の手前、式だけは挙げてほしかった」と後から苦言を呈され、関係性にしこりを残してしまうケースは少なくありません。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「挙げない=愛が冷めている」の虚構
ネット上の言説や旧来の価値観を持つ世代の間では、「結婚式を挙げない夫婦は離婚率が高い」「セレモニーを惜しむのは相手への愛情が足りない証拠だ」といった偏見が語られることがあります。しかし、近年の家族社会学の研究や実態調査は、こうした言説を明確に否定しています。
結婚式の有無と婚姻関係の継続性に直接の因果関係はなく、むしろ無理な挙式費用によって新婚生活当初から経済的困窮に陥るリスクの方が深刻です。問題の本質は「式を挙げたかどうか」ではなく、「二人が納得してその選択肢を選んだか」という合意形成のプロセスにあります。
かつての日本社会に見られた、親の意向に過度に従属する関係や、親の自己顕示欲を子の結婚式で満たすような風潮から脱却し、夫婦自らが意思決定を行う姿勢こそが健全な婚姻生活の基盤となります。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
多様な選択肢が存在する現在、どのような基準で自分たちのスタイルを決定すべきなのか。夫婦関係と心理的バウンダリー(境界線)の観点から整理した判断基準は以下の通りです。
【挙式・披露宴(または家族婚)を選択すべきカップル】
- 両親や祖父母への感謝を公の場で直接伝えたい強い意志がある。
- ウェディングドレスや特別なセレモニーへの憧れがあり、将来「やっておけばよかった」と振り返る性格である。
- 親族間の結びつきが強く、儀礼を重んじる家庭環境にある。
【ナシ婚・フォトウェディングを選択すべきカップル】
- 結婚資金を住宅、教育、資産形成、新婚旅行などの現実的な用途へ最優先で配分したい。
- 注目を浴びることや形式的な人間関係の調整に強いストレスを感じる。
- 親世代との間に健全な自立関係が築けており、お互いの価値観を冷静に説明・納得させられる。

【結婚式を挙げる割合】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:現在、結婚式を挙げる割合はどのくらいですか?
A1:挙式・披露宴を実施するカップルは全体の約50〜55%です。残りの約45〜50%は、写真撮影のみのフォトウェディングや、儀式を一切行わない「ナシ婚」を選んでいます。
Q2:ナシ婚を選ぶ最も多い理由は何ですか?
A2:平均300万円以上かかる高額な費用負担への抵抗感と、形式的な披露宴への違和感が二大要因です。新生活の準備資金や将来の貯蓄を優先するカップルが増えています。
Q3:結婚式をしなくて後悔しないための対策はありますか?
A3:写真だけを残すフォトウェディングや、両家の家族だけで行う少人数の食事会を実施することで、費用を抑えつつ「記念を残す」「親に感謝を伝える」という目的を達成できます。
Q4:結婚式を挙げないと親や親族との関係が悪くなりませんか?
A4:事前の丁寧な対話が不可欠です。単に「挙げない」と通告するのではなく、新生活への考え方を説明した上で、別日程で挨拶の場を設けるなどの配慮を行うことでトラブルを防げます。
まとめ:自分たちらしい結婚の形を見極めるために
結婚式を挙げる割合が約半数となった現状は、結婚セレモニーの形式主義が終わりを告げ、カップルそれぞれの価値観に応じた「自由な選択の時代」に突入したことを意味しています。
300万円以上の予算を投じて盛大に祝福を受けることも、写真を残して新生活の資金に充てることも、すべては当事者二人がどう人生を歩みたいかという意志にかかっています。世間の常識や周囲のプレッシャーに流されることなく、互いの価値観と将来の生活基盤を見つめ直した上で、納得のいく選択を導き出すことが最も重要です。 (出典: 結婚 式 を 挙げる 割合(Yahoo!ニュース))